日本にいると、子どもを人に預けたりすることは、子どもに対して申し訳ないと思うお母さんが多いと思いますが、私はセブに来て、小さいうちから親以外の人たちとの触れ合いを持たないことのほうが子どもに申し訳ないことなんだなと思います。
育休を活用し、0歳10ヶ月のお子様を連れてママ留学をされたH.Y様の体験インタビューをご紹介いたします。
氏名 | H.Yさま |
年齢 | 20代後半 |
人数 | お子様1人(0歳10ヶ月) |
期間 | 4週間 |
ママ留学に参加された動機・きっかけは?
今まで留学をしたことが無く、いつか行きたいと思っていました。仕事をしているとまとまった休みを取ることは難しかったのですが、育休を取るにあたり、この休みを利用して留学で英語力のブラッシュアップができると考え、子どもが10カ月の時、ママ留学に行こうと決めました。
来る前に不安はありましたか?
もともと大学時代、東南アジアやアフリカに行くことが多く、いわゆる途上国の環境には慣れていました。ただ、今回は赤ちゃんを連れて行くということでやはり衛生面、治安の部分が一番心配ではありました。また、ベビーシッターの方に慣れてくれるかということも少し心配していました。ただ、事前にいただいた資料で24時間警備付きのコンドミニアムでITパークの治安も良いと知ったので、迷いなく申し込みました。
セブ留学はいかがでしたか?
改めて振り返り、本当に有意義な1カ月だったなと思います。この留学を通して得たものは英語力の向上だけではありませんでした。少しだけ勇気を出して、行って本当に良かったと思っています。フィリピン人の先生たちとは毎日、ビジネスから女性の働き方、子育て、文化まで幅広いトピックで様々な会話をすることができ、日本とフィリピンの文化や価値観の違いを感じ学ぶことができました。日本にずっといては味わえない異文化に触れられたこと、フィリピンという国の今を自分の目で見られたことは刺激的でした。
学校生活はいかがでしたか?
先生たちはみなフレンドリーで明るく、1コマ50分の授業はあっという間に感じるほど楽しく会話していました。マンツーマンもグループレッスンもやったのですが、どちらもやって良かったと思います。マンツーマンではトピックディスカッションやビジネスインタビュー、ビジネスレジュメの書き方を練習したりTEDプレゼンテーションを使ったリスニングとスピーキングをじっくり取り組みました。グループレッスンではビジネス英語に特化して交渉のロールプレイや自分のビジネスコンセプトをプレゼンするといった授業があり、ほかの生徒さんとお互いに刺激を受けあいながら勉強することができました。最終日にはTEDのように10分ほどのプレゼンテーションをしました。たくさんの生徒やスタッフの方が見に来てくれて、緊張しましたが良い経験になりました。スタッフの方々も親切で困りごとにはすぐに対応していただき、助かりました。
ベビーシッターさんはいかがでしたか?
シッターさん自身3歳の女の子のママで育児には慣れていて、頼んでいなかった子どもの爪切りなどもやってくれ、気が利くなと感心しました。初日は子どもは結構泣いてしまったようですが、次の日には私が学校へ行くときも泣くこともなく、シッターさんと遊ぶのを楽しんでいました。その後も、いつものシッターさんが来れない時はほかの方が来てくれて、結局4人のシッターさんにお世話になりましたが、どの方にも泣くことはなく、私が帰宅するとケラケラ笑いながら遊んでいて、とてもご機嫌でした。週末にはシッターさんの娘さんと、同じ時期にママ留学で2人の息子さんと来ていたお母さんと一緒にホテルのプールに遊びに行ったりと子ども同士の交流もすることができました。
休日はどう過ごされましたか?
3泊4日で夫が遊びに来てくれたので、こどもも連れて3人でボホール島まで足を延ばし、日帰りで観光しました。またマクタン島のビーチリゾートで1日遊んだり、シッターさんに預けて二人でスパに行ったりと満喫しました。私一人ンの時は子どもを連れてショッピングモールで買い物を楽しんだり、同じママ留学で来ているお母さんや子どもたちと遊びに行ったりしました。
セブという場所についての印象は?
想像以上に便利でした。特にITパーク内は歩いてすぐの範囲に24時間営業のコンビニ、ドラッグストアやレストランなどがそろっています。大型のショッピングモールに行けば日本の調味料や赤ちゃん用品など含め、手に入らないものはありませんでした。ただ、ITパークの一歩外に出れば、そこはイメージ通りの途上国の光景もあり、ギャップを感じることもありました。
ご自身にとってママ留学はどうだったと思いますか?
私の中の、育児・女性の生き方にまつわる価値観を変えてくれたことはママ留学の大きな収穫でした。日本ではベビーシッターを日常的に使うことは無く、社会にも女性自身にも暗黙の了解として、赤ちゃんも人に預けるなんてかわいそう、母親が育児の主体になるべきという考えがあるように思います。フィリピンでは子どもの世話や家事は母親一人の仕事ではなく、親やナニーや夫などみんなでシェアするのが当たり前。だから女性は子どもを産んだ後も働き続けるのが普通で男性と同じように昇進もする。そんなことを知り、日本も変わらなければいけないなと痛感しました。実際に毎日シッターに預けたことは私にとっても子どもにとってもメリットのほうがい大きいと実感し、私の意識も変わりました。自分のための時間を持てて勉強に集中できたし、逆に帰ってからは子どもとの時間を楽しむことができました。子どもを持っても無理して育児をすることなく、自分の好きなことをエンジョイし、仕事もして、こどもの成長も楽しむ余裕を持つ、そんな新しい母親像を今は持つことができました。
すばりママ留学の魅力は?
ママ一人で赤ちゃんを連れて行けることだと思います。サポート体制はすでにあるので、心配せずに行けるというのは画期的です。ママになっても自分のやりたいことをあきらめることなく実現できるし、子どもにとっても新しい刺激を受けられます。ママにとっても子どもにとってもメリットがあるというのがママ留学の魅力だと思います。
お子様にとってママ留学はどうだったと思いますか?
最初は心配していた新しい環境への適応も、子どもは難無くクリアし、親以外の人たちと濃い時間を過ごせたことは本当に良い刺激になったと思います。娘は週3日、1日1時間のプレスクールに行きました。日本に帰る最終日の午前中、初めて一緒にプレスクールに付き添ったのですが、先生は1時間の間、本当に熱心に向き合ってくれて、娘は歌遊びや体を動かすなど、英語のシャワーを浴びながら楽しんでいました。想像以上に良いカリキュラムで、セブに来る前はできなかったこともたくさん覚えた娘はなんだかとてもたくましくなったように思えました。日本にいると、子どもを人に預けたりすることは、子どもに対して申し訳ないと思うお母さんが多いと思いますが、私はセブに来て、小さいうちから親以外の人たちとの触れ合いを持たないことのほうが子どもに申し訳ないことなんだなと思います。いろいろな人にかわいがってもらったおかげか、娘は日本に帰ってからも人見知りをしなくなりました。
ママ留学はどういった人におすすめですか?
日本での育児に息詰まりを感じている方、育休中で復帰後にさらにパワーアップして働きたい方、留学に行ってみたかったという方、子どもに新しい刺激や経験を与えたいと思う方にはおすすめしたいです。