教育移住中に目指す英語力の目安

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教育移住中に目指すべき英語力の目安

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「教育移住」、子どもたちにも家族にとってもが新たな挑戦です。そして、その挑戦の中心には「英語力」の向上も欠かせない目的のひとつでしょう。特に、インターナショナルスクールに通いながら言語力をつけることは、学業の成功だけでなく、将来の進学やキャリア形成に直結する重要なステップだと思います。

そもそも英語はただのツールであり、言うまでもなく大事なのは中身。とは言え世界で活躍していく上で必須のツールでありスキルです。また、アカデミックキャリアをどう築いていくか、その選択肢は英語力で大きく変わります。

本記事では、教育移住を通じてどのように英語力を伸ばし、将来の選択肢を広げるか。具体的には大学や大学院進学までつなげていくかについて、具体的な指針を提案します。データもいろいろ入れて解説するので、参考にして頂けるかと思います。

結構、頑張って書いたので、読んでくれたら嬉しいです(^▽^)/

留学情報館と自分たちについて

セブ教育移住スタート

まず、簡単に自己紹介をさせてください!我が家は数年前の事ですが、3人の子供たちと、教育移住を経験しました。

1年にも満たない短い時間でしたが、当時長男は日本で言う小3の学年で1年。英検で言うところの2級程度の英語力は身についたと思います。

簡単なものではありますが、英語の本も読みますし、英語で何かを調べたり学んだりする素地はついたと思います。

メディア掲載実績

また、私たちキッズ留学を運営する留学情報館は毎年6500人の英語学習・海外進学をサポートする教育集団です

TOEFLやIELTSの学習サポートも毎年2000人近くしており、高校の先生に英語の指導法を研修したり、2024年時点で35校のグルーバル化を支援し、生徒たちを海外大学に導いています。

英語力向上の目安と必要な学習時間

という訳で本題です。
教育移住を考える際、最初に設定すべきなのは、目標とする英語力の具体化だと思います。

我が家の考え方で言うと、大学・大学院でどこで学ぶかは本人が決めるもの。とは言え、小中学生の頃に、将来の夢、何になりたいかはまだ見えていない子供たちがほとんど。これが明確になるのは高校生以上だと思います。

そう考えた時、子供たちが高校生になって海外で学びたいと思った時、英語力がない、では海外という選択肢が狭くなってしまう。よって、何かに目覚めた時、目標を持った時に、それを選択できる様には親として支援してあげたいと思っています。

長期目標を設定する|海外大学が求める英語力

では、何歳までにどれぐらいの英語力を目指せば良いのか?
我が家の考え方が良いかどうかは別として、子供の選択肢を拡げる上での目安を提案したいと思います。

まずはIELTS5.5、TOEFL61を目標に

周知のとおり、海外大学が求める英語力はTOEFLやIELTSといった世界標準のテストスコアです。
このスコアで言うところのIELTS 5.5 または TOEFL 61点。移住を考える人は最低限このスコアを目指したいところです。英検で言うと、おおよそ準1級程度に相当します。

なぜこのスコアかというと、ILETS5.5があるとイギリスやオーストラリアなどのトップ大学のファンデーションコースに進学できる英語力になります。日常会話や基本的な学術内容を理解できるレベルです。

THEランキング

上記の表は2023年のTHEランキングのトップ25位までのリストですが、赤線のついている6大学はファンデーションコースや編入から進学できる世界のトップ大学です。

例えばシドニー大学やマンチェスター大学の様なトップ大学に進学したいと思った時、国籍やAレベル・IBなどの資格を保有していれば別ですが、基本、留学生はファンデーションコースからのスタートです。このコースに入学できるスコアがIELTSで5~6程度になります。

よってもちろんそれ以上の英語力があるに越したことはないですが、IELTS5.5があれば最低限必要なスコアはクリアしているため、トップ大学へのルートがあると言えるかと思います。

理想はIELTS7.0、TOEFL100点

例えばハーバード大やオックスフォード大学など、世界のトップ大学に直接入学しようとするとIELTS 7.0やTOEFL100点以上が必要になります。TOEFLは120満点のテストですが、日本人の平均は2023年のデータで73点。海外経験なく、高校時代で100点以上を取得するほどの英語力を有している人は、日本全体をみても1%もいないと思います。

つまり、日本で英語教育を普通に受けたらこのスコアを達成するのはかなりの難易度であり、普通の人が目指すスコアとしては現実的ではありません。しかし、長期間、教育移住をし、英語で生活する事を想定すれば狙えない点数ではないかと思います。よって、世界中どこの大学でも進学できる様なスコアを目標に設定するのも良いでしょう。

では、これらの目標に向けてどれだけの学習時間が必要なのでしょうか。数字で見ていきましょう。

海外大学進学のために始めるべき準備

英語力表

具体的なスコア目標を定めたら、次は、具体的な目標設定と学習計画を立てることが重要です。

上の図はスコア換算表をご覧ください。基本的に英語力は世界的にセファールで表現されることが多いですが、C1~C2が海外大学のクラスでディスカッションで十分に参加できるレベルとされ、TOEFLでもやはり80~100、IELTSでは6.5~7程度に相当します。

内閣官房教育再生アドバイザーであり、国際バカロレラ日本大使を務める坪谷ニュウエル郁子氏は「いつまで英語から逃げているの?(堀江貴文)」で言語の習得をこのレベルまで上げるには統計上5000時間が必要だと発言されています。これを多いととるかどうかは人それぞれですが、イメージしやすい様に説明してみます。

毎週1時間、英語塾で英検対策をしているとします。これでおおよそ1年に50時間の学習時間です。
宿題が1時間あるとしたら、年間学習100時間程度ですね。
これを9年間通っていたら合計で900時間になります。

日本で、文科省で定めている英語の学習時間は小・中・高で1000時間程度です。テスト勉強など授業外でも多少は勉強すること鑑みると、おおよそですが、高校を卒業するまえに2000時間程度は英語の学習をしている日本人が多い様に思います。

上記の表を見返してみてください。おおよそB1、英検で準2級を取るまでにかかる時間がおおよそ2000時間程度です。
英語が好きな高校生や、筋の良い人であれば、英検2級程度ぐらいまでは取得できるでしょう。

つまり、あくまでも統計上の話しですが、海外大学に進学できるだけの英語力を身につけることを想定すると、時間だけで言えば残り約3000時間程度の学習時間が不足しているという事です。

移住をした場合に英語に触れる時間は?

では次に教育移住をした場合にどれぐらいの英語力UPが期待できるか、論理的に計算してみましょう。

1日6時間学校で英語に触れるとし、学校が200日あるとします。200日×6時間でおおよそ1200時間です。
家では恐らく日本語になるとして、学外で塾に通ったり、宿題をする時間が別に毎日1時間程度と仮定。とすると教育移住者が年間で英語を使う、または学ぶ時間はざっくり年間1500時間程度でしょうか。

つまり中身にもよりますが、2年間程度集中して英語を勉強をすればこの不足分3,000時間を補う計算になります。

スタッフ:YOHEIの一言

つまり、論理的には、2年間以上教育移住をし、日本に帰っても英語の勉強をし続ければ海外大学に進学するために必要な英語力はつくという計算になります。

我が家の経験則

オンラインによる筆記テスト
我が家の長男の話しをします。日本でもインターナショナルスクールに2年間通っていましたが、日本人が8割以上いる学校で、授業は英語ながらも、友達とは日本語で話すというような環境でした。

結果、恐らく1日に英語に触れていた時間はおそらく3-4時間程度でしょう。年間200日計算でまあ約700時間程度でしょうか。
これが2年で1400時間。その後セブのインターナショナルスクールに1年通いました。授業は1日5時間程。学外で英語を使うことは殆どなかったので、おそらく1000時間程度は英語に触れたと思います。つまり2400時間程度の英語の学習時間という事になります。

日本に帰国し、英語力を測るとおおよそですが英検2級程度の英語力があることが分かり、実際のこの表、統計データはとても参考になると思いました。

スタッフ:YOHEIの一言

上記の分析はあくまでも英語の事です。移住の目的は英語だけじゃないですよね。いわるゆ英語で何を学ぶか?についての考察は別の機会にやれればと思います

体験学習期と理論的学習期の違いを意識する事が重要

とは言え、この学習時間は、厳密にいうと何歳ぐらいの時にどのような学習によっても当然変わってきます。
ただ、英語を聞いているだけでは効率的な向上は目指せないと思いますし、向上するのもリスニング力だけかもしれません。

また、一般的に子供は10歳ごろに学習の仕方が代わり、体験的に学ぶ能力が低下していく一方で、論理的に学ぶ能力が向上します。言語を身に着けるにあたって私たちは日本語を体験的に学んでいます。つまり幼少期の頃、体験学習期は「勉強しているという意識」なく、言語を自然に体験的に身につけられる時期です。また若いうちは耳や発音もキャッチできる能力が大人よりも高いのも特徴です。

一方で、英語は理論的な学習期に定着します。良く、幼稚園だけ海外に住んでたと言う人が、その頃は英語を話せたけど、日本に帰ってきたら途端に忘れてしまい役に立たなかったという話しを良く耳にしますよね。これは体験的に身に着けている英語は、理論で学んでないので脳で学習できている訳ではないため、抜けてしまうのも早いのです。

よって、理論的学習期に英語を学ぶと、勉強という形で本人の努力が必要ではありますが、記憶に定着しやすいというメリットがあります。

何歳で移住するのが効率的かを考察する

ISPサマーキャンプ
他社の調査データですが、実際マレーシアに移住をしている人に「何歳で移住するのがお勧めですか?」と聞いたアンケート調査で、回答の多かったお勧めの年齢は「4歳」と「小学校3年生」でした。

上記の回答からも、様々なデータを見ても、言えることをまとめてみます。

4歳前後で移住する人

4歳から学べば子供は体験学習能力が高く、子供は抵抗なく、英語を自然に身につけます。ここで数年間英語を使い、第二言語として土台を身につけます。これで身に着けた英語の音を聞く能力は生涯保有する事になります。

この後、日本に帰ったとしても英語を生活の中で使い続ければ、子供はクラス内の英語の時間ではヒーロー。学内でも英語を得意教科のひとつとなるでしょう。

ただし、例えば2年移住したとして、日本に帰って全く使わなくなってしまった場合、音は聞き取れるし、発音は良いが、忘れるのも早いです。つまりメンテナンスが必要になるかと思います。

9歳前後で移住する人

9歳という年齢は体験的な学習能力もありながら、理論的学習能力が上がってくる頃です。この頃学んだことは忘れにくいです。私たちの記憶や思い出も小学校高学年以降ぐらいのものが多いですよね。原理はそれと同じです。

よって、移住までに英語力がゼロだとはじめは、多少、「勉強」という意識もあり、頑張する必要はでてきます。が、とは言えまだ体験的な学習能力も残っている年齢であるため、文法なども大人になって学ぶよりも自然に入ってきます。

つまりこの頃に移住した人は、英語が記憶に定着しやすい傾向にあります。

スタッフ:YOHEIの一言

8歳から12歳が言語を学ぶ臨界期とされ、もっとも重要な時期という研究があります。無論、若ければ若いほど英語の周波数を取るのには最適であるという研究もあるため、そこまで拘る必要はないかもしれません

まとめ:教育移住で未来を切り開く

セブでのバースデイ

教育移住は、子どもたちの英語力を伸ばし、彼らの可能性を広げるための最良の手段の一つです。数年間の移住で海外大学に進学できるだけの英語力をつけ、世界に挑むための基礎を築けます。

私自身の経験から、「英語力は人生の可能性を広げる武器」であると確信しています。教育移住を考える皆さんには、この機会を最大限に活用し、子どもたちに輝かしい未来を提供していただきたいと思います。

教育は世界への扉を開く鍵です。その先に広がる無限の可能性を信じて、ぜひ一緒に前進していきましょう!

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大塚 庸平

自分が英語に苦労した分、子供にはさせたくない。世界を見ずに、視野狭い人間にはなってもらいたくない。そう思い子供と一緒に教育移住、自分は日本と言ったり来たりしています。自分や家族の経験が皆様のためになればと思いキッズ留学を立ち上げました。>>Twitter(X)はこちら

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